民法・債権法改正シンポジウム
昨日4月29日は、債権法改正のシンポジウムでした。(良い天気だったのにー!大隈庭園は閉園で残念でした。)
4月http://www.shojihomu.or.jp/20090429symposium.html
5月http://www.shojihomu.or.jp/200905saikenhou.html
改正に関する論稿は、
債権法改正検討委員会については、
http://matimura.cocolog-nifty.com/matimulog/2009/04/event-a3dd.html
http://yuu-kamikawa.cocolog-nifty.com/law/2008/12/post-8b44.html
http://blog.goo.ne.jp/springcoast/e/44852c63238734aa06ecc68fb32e1aee
http://d.hatena.ne.jp/toitsume/20090425/1240641621#20090425fn2
http://h-t.air-nifty.com/ht/2008/12/post-47e0.html
http://rogerlegaldepartment.cocolog-nifty.com/rogerlegal1/2009/04/post-1c14.html
http://sihousyosiakamatu.blog97.fc2.com/blog-entry-93.html
http://shintaku-obachan.cocolog-nifty.com/shintakudaisuki/2009/04/post-d0f3.html
など。
民法改正研究会については
http://last-rock.cocolog-nifty.com/blog/2009/01/post-ca3f.html
http://www.h6.dion.ne.jp/~law/min/minsian.html
など。
詳細はまだまだ勉強不足でよくわかりませんが、総則もかなりいじるようですねえ。
法律行為は意思表示の効果とはいえ、意思能力についても事理弁識能力とは別の概念の、法律行為をすることの意味をわかる能力というように捉えるようです?
半ボケ行為をどうするかとか、まだ詰まってない様子。重要です。でも、「錯誤」が「無効」でなくなると、困ることがあるんですよねえ(笑)
新しい概念や最近の有力説の動向で、聞くだけで精一杯!(^.^;朝10時から夕方6時まで、まあ、先生方も早口でして。
不実表示による詐欺とか、消費者契約法を取り入れたり、
危険負担も廃止して、それぞれの契約に振り分けるとか?
追完権と損害賠償の免責の構造とか、
債権譲渡に関して、登記に一元化するとか、
契約上の地位の移転を明文化するとか、
契約各論にファイナンスリースをいれるとか、
債権時効を統一するとか、
「一人計算」という多数当事者に清算機関を設けて、集中決済取引による債権処理の概念を取り入れるとか?
第三者のためにする契約は、代理と授権のあとにはいるか、
契約各論のあとに入るか、議論がわかれているらしい?(やめるんじゃなかったっけ?)
って、一度、聞いただけじゃわからん。
総じて、「登記制度」について深い考察があるとは思えませんでした。登記の対抗要件主義について、当然のように前提としているところが、とても違和感がありました。(私だけでしょうがね(泣))
それにしてもみんな私と同年代の学者なんだなあ。
報告者は以下のとおり(敬称略)
潮見佳男(京大)~なかなかユニーク、発想がすごい。
山本敬三(京大)~さすが京大首席!
沖野眞已(一橋)~紅一点!!非常に活舌が良い。
中田裕康(東大)~弁護士出身、一番の年長者。
山田誠一(神戸大)~丁寧、とにかく丁寧。
最後に、鎌田薫(早大)委員長(親分?)が、「これで債権法改正委員会は解散です。法務省から正式以来があったわけでもないので、どうこうなるものでもありません」なあんて言ってましたが、本当ですかねえ。加藤雅信先生(現上智)・民法改正研究会の試案もでているし、椿先生グループも「民法改正を考える」(日本評論社)も出しているし、第一、東大の内田先生が休職して法務省の参与になってまで、取りまとめてきたんだから、「これで終わり」はねえよなあ(笑)ハッタリをかますのは、不動産登記法改正のときと同じかな?・・・だって、法務省の知ってるお顔(元審議官・G藤さん,元民事局付・S藤さん,etc.)がたくさん見られましたからねえ(笑)それにしても、これだけのものを先生方、関係者の皆さん、本当にご苦労様でした。ただ、賛否両論、審議経過も詳細にまとめてくださいね。情報量の差は公序良俗違反や、沈黙の詐欺になるらしいですから(笑)